ハーフトーンステンシルというステンシルの中でも細かいカットの技法があるんですが、今回はそのハーフトーンステンシルの作り方について触れていこうと思います。
ハーフトーンステンシルは勝手に私がそう名付けているだけで、特にメジャーな言葉でもないと思います・・
で、最近作成したハーフトーンステンシルでミスりました。
シンプルにカットする箇所を間違えた。という話です。
この件は別記事でまとめていきたいと思います。
ではいってみましょう。
ページ下部にエミネムのハーフトーンステンシルが出来るまでの動画を掲載しています。
ハーフトーンステンシルの作り方~フォトショップ編~
フォトショップでハーフトーンステンシルの加工方法についてです。
(フォトショップ無い方すみません。)
今回はエミネムさんを使用して、まとめていきたいと思います。
元の画像はこちら↓
ではフォトショップでの加工方法について記載していきます。
フォトショップに画像を配置します。以下はA3(縦)サイズで配置しています。
まず画像を白黒にします。(イメージ>色調補正>白黒を選択)
次に、イメージ>モード>グレースケールを選択します。
「モードを変更するとレイヤーの外観に影響する場合があります。」というダイアログが表示されますが、無視して「統合」を選択します。
次に「カラー情報を破棄しますか?」と聞かれますが、「破棄」を選択します。
レイヤーを見ると背景が統合されています。
ここまでが下準備的な感じです。
さて、加工を続けます。
イメージ>モード>モノクロ2階調を選択します。
ダイアログが表示されるので、「ハーフトーンスクリーン」を選択し、OKを選択。
次に、線数等の細かい設定のダイアログが表示されるので、
線数を3・角度を30・網点形状をラインにしてOKを選択します。
線数の数字が大きければ線数が多く細かくなります。
私は大体、線数3くらいです。
角度はラインの角度です。90度にすると真っ直ぐな線になります。
30度くらいがいい感じです。
網点形状はラインのままです。円にするとドット柄になります。
この画面で色々試してみても良いかと思います。
OKを押すと画像が切り替わります。
画像をアップするとこんな感じです↓
これで線数が3ですね。
線数を10にした場合の画像はこちらです↓
ほぼ写真に近いですね。アップするとこんな感じです↓
この黒い部分をカットしていく必要があります。気が遠くなりそうです。
なので、私は線数3くらいがベストかなと思います。
フォトショップで加工するやり方は以上です。
多分、他のやり方もあると思いますが、私はこのフローでハーフトーンステンシルの型を作成しています。
線数が細かいほどより写真に近いステンシルが出来ると思いますが、カットするのが大変です。
(この繋ぎ目部分を切らずに全て繋げた状態にするのはなかなか大変です)
繋ぎ目が切れた場合は、セロテープで繋げてます。ちょっとダサいです。
ハーフトーンステンシルの作り方のポイント
ポイントとしては、フォトショップで加工後、画像を左右反転しておくことをおすすめします。
反転するとこうなります↓
左右反転する理由としては、反転せずにカットすると、印刷したときの罫線がそのまま表面に残る状態になります。これもちょとダサいです。
こんな感じに印刷の跡が見えてしまいます。(画像はエミネムのステンシルではありません)
カット時に罫線に100%沿ってカットすることが出来れば問題ないのですが、完璧にカットすることは不可能に近いので、反転した状態でカットし、完成時は型を裏返しにします。
そうすることで印刷の跡は表面には表示されずきれいな状態となります。
(これもうまいこと説明するのが難しいですね・・)
ここまで出来たらあとはプリントするだけです。
プリント~カットして完成するまでを動画にまとめました。
良かったらどうぞ。50秒くらいの動画です。
カットの時間は大体4時間くらいですかね。
ハーフトンステンシルは背景の色で印象が変わる
ハーフトーンステンシルの良いところとして、背景を変えてデザインの印象が変わることです。
実際の仕上がりイメージはこんな感じです↓額に入れています。
この背景を変えると絵の印象が変わります。
黒一色にするのがベターですね。(黒だと絵柄がはっきりと分かりやすいです。)
色々パターン作ってみました。
薄めのグラデの場合↓
濃いめの黒一色の場合↓これがまぁベターですね。
黒背景で一部カラーの場合↓
と、まぁこんな感じで背景で絵の印象が変わります。
いかがだったでしょうか。
加工方法は色々ありそうですが、このやり方がいまのところやりやすいと思っています。
次回はハーフトーンステンシルの失敗作やら、苦労した箇所についてまとめていければと思います。
その他の作品はインスタグラムにちょこちょこアップしてますので、良かったらどうぞ↓