モデルのツイギーをステンシルで作ってみました。
俗に言うステンシルアートです。
これはクリーマでオーダーいただいた作品です。
そもそも私はツイギーのことをあまり知らなかったのですが、イギリスのモデルさんですね。
当時はミニスカートの女王と呼ばれ、1960年代の日本でも相当流行ったモデルだそうです。
華奢な体型からツイッギー(小枝)と呼ばれ、日本でも有名な森永のチョコレート菓子「小枝」はツイギーの名をヒントにしたそうです。
はい、そんなツイギーのステンシルアートの制作工程をまとめていきたいと思います。
モデルツイギーをPhotoShopで加工してステンシル用に整理します。
今回ステンシルで制作するツイギーの元画像はこちら↓
この画像をPhotoShopを使用し、ステンシル用に加工します。
加工するとこんな感じに↓
薄グレー・グレー・ブラックの3レイヤーの構成です。
2レイヤーでも良いのですが、立体感を少しでも出したいので最低でも3レイヤーは作りたいところです。
そしてこれをPhotoShopでレイヤー毎に分けていきます。
こんな感じに。
これが1レイヤー目↓
それぞれ罫線だけに加工しています。
これが2レイヤー目↓
これが3レイヤー目です↓
と、ここまでがPhotoShopでの作業です。
上記の3レイヤーの画像を印刷して、カットすれば、誰でもツイギーが描けます。
ステンシルアートは超簡単、誰でも出来るアートです。
モデルツイギーのステンシルを印刷しカットします。
PhotoShopで加工したものを印刷します。
A3で出力し、それをテープで貼り付けています。
結構アナログなやり方です。
これは3レイヤー目を印刷し、テープで貼り合わせたものです。
これがステンシルのベースとなるものです。
ただの紙ですね。
これをデザインナイフでカットします。
カットするとこんな感じです↓
これを3レイヤー分用意します。
1レイヤーのカットが大体1時間くらいです。なのでカットに3時間くらいです。
3レイヤー分が揃ったらキャンバスにスプレーをしていきます。
髪の毛あたりが少し細かいですが、さほど時間も掛からずカットできました。
モデルツイギーをキャンバスにスプレーしていきます。
ここまできたらあとはスプレーするだけです。
キャンバスに1レイヤーのステンシルを中央くらいに配置します。
ステンシルの型を置いたら、次は重しとなるネジを置いていきます。
こんな感じになります↓
この重しを置く作業をサボると、ステンシルとキャンバスのすき間にスプレーのカスレが入ってしまうため、きっちり多めに配置していきます。
カスレがある方がステンシルの雰囲気が出て良いと言う人もいますので、ここは好き嫌い分かれるポイントですね。
私は割ときちっとすき間を埋めるタイプです。
今回使用するスプレーはこちら。
アムステルダムスプレー。だいたいこれ使ってます。
1,000円くらいで臭いもしないので安心です。
とはいえ、スプレー缶なので、屋外での使用をおすすめします。
屋内でも使えないこと無いですが、換気は十分にしましょう。
で、1レイヤー目は薄くスプレー。
全力プッシュでスプレーせず、薄く、やさしくスプレーします。
これは結構コツが要るかもしれません。
重しと、ステンシルを取るとこんな感じに↓
これが1レイヤー目です。
繋ぎ目がある程度あるのは仕方ありません。
が、この繋ぎ目が多いとちょっとダサいです。
これは私の主観ですが、上記の赤丸が完成時に見えてしまうとステンシルで作成した感じがモロしますので、私は極力少なくしたいと考えています。
が、ある程度は仕方ない部分でもあります。
後程、筆で調整したりもします。
この要領で2レイヤー・3レイヤーと続けていきます。


2レイヤー目は濃いめのグレーでスプレーします。
重しと、ステンシルを取るとこんな感じです↓
良い感じです。
そして最後の3レイヤー目を重ねていきます。
3レイヤー目はブラックのスプレーを使用します。


はい、サッとスプレーしました。
ステンシルを取ると完成です。
はい、いい感じです。
ほぼ完成ですが微調整する箇所がいくつかあります。
1レイヤー目でも記載していた、この繋ぎ目の箇所です↓
この部分を筆で微調整していきます。黒で塗るだけです。
で、最終調整をしてこんな感じに仕上がりました↓
細かいことを言うとまだ気になる箇所があります。
特にグレーの繋ぎ目の部分です。
ただグレーの部分を筆で調整してしまうと、後から調整した感じがモロに出てしまうので、触らないようにしています。
スプレーのカラーと同一であれば良いのですが、完全に同色は無理があるので、私は触らないようにしています。
で、最後にクリアコーティングのスプレーをして完了となります。
以上がツイギーをステンシルで作成した工程となります。
ページ冒頭のレイヤー分けした画像を、A3等で印刷しカットするだけ同じようなツイギーのステンシルを作成することが出来ると思います。
量産できるのがステンシルアートの良いところでもあり、ダメなところでもある。という感じです。
そんなステンシルについてもっと知りたい。という方はこちらをどうぞ↓
では今日はこの辺で。